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黒門小学校

2024/04/24 11:21 更新

koutei

指導の内容

○難聴

私たちが聞いている音や声は、外耳→中耳→内耳→脳神経→脳という経路を通って伝わります。この経路のどこかが何らかの原因により聞こえにくい状態になることを難聴と言います。中耳に液がたまる滲出性中耳炎により一時的に軽い難聴になることもあります。
 難聴の程度や種類によって一人一人違いますが、補聴器を付けていても周囲の状況によっては、聞き取りにくかったり、音源の方向や距離感がつかみにくくなったりします。
 補聴器や聴覚の管理と活用の仕方を学びます。また、お子さんの状態に応じて、言語の理解力と表現力を高める指導や発音を改善する指導を行います。
 難聴やそれに伴う様々な事柄についての自己理解を図り、対応の仕方を身に付けられるようにします。

○発音

「おさるさん」が「おしゃるしゃん」になるような、ある音がほかの音に置き換わる場合や、ほかの音には置き換わらないが、正確ではない音になる場合、発音の改善のための指導を行います。誤りの原因は、音の聞き分けが正しくできていない、舌や唇の動きが正しくない等いろいろあり、また一つとは限りません。
  発音の状態や発語器官の動きなどを詳しく調べながら、お子さんの状態にあった指導を行います。

○吃音

吃音とは、そのつもりでないのに話そうとする単語や単語の一部が繰り返されたり、引き伸ばされたり、なかなか出てこなかったりすることです。本人の意識でコントロールすることはできません。吃音は3〜4歳で始まることが多いです。学齢期になっても吃音がある場合は、吃音があっても自分の伝えたいことを伝える経験を積みながら吃音について正しい知識をもち、対応の仕方を身に付ける必要があります。
  自分の伝えたいことを伸び伸びと表現する経験を積めるようにします。また、お子さんの状態によっては小集団によるグループ指導を行います。
  吃音を話題にして話し合い、正しい知識を得たり客観的に受けとめたりできるようにします。また、話したり読んだりする指導も行います。

○言葉で理解したり表現したりする力を高める指導

知っている言葉や表現に使う言葉が少ない場合に行います。言葉の発達が遅れる理由はいろいろあり、複数の理由が重なることもあります。それを把握しながら指導を行います。体験したことや興味のある話題を生かしたり、写真や絵など視覚的資料を使ったりするなどの工夫をして指導をします。