卒業生代表「別れの言葉」!在校生の皆さんに忍岡を託す!
- 公開日
- 2020/03/19
- 更新日
- 2020/03/19
できごと
■3月19日(木)
卒業生代表生徒が述べた「別れの言葉」。在校生の皆さんにもぜひ読んでほしいと思います。
◆梅から桜の季節も近付いてまいりました。時の流れの早さを感じる今日この頃です。
約二週間前、突然、休校が決まり、私たちは正直すべてを受け止め、心の整理をつけることができませんでした。今の日本の状況を考えると仕方のないことだと思うしかありませんでした。
しかし本当は、進路決定を終えて、卒業に向けて様々な思いを馳せながら、絆を更に深めていく時間を過ごす予定だった直前に、突然の休校決定。戸惑いを胸に、しかし、このことによって一人一人がまた違ったことを考えることにつながったと思います。
学び舎で改めて3年間を振り返ることなく、しばらく学校を離れ、久しぶりにくぐった忍岡中学校の正門。久しぶりに踏み入れた教室。窓の外の景色。久しぶりに会う先生方や仲間達。何もかもがいつもどおりなのでしょうが、私たちには、いつもと違うように感じられます。いまだに心の晴れない中、私たちの卒業を祝い、気を晴らすかの如く照らす太陽の下、私たち第71回卒業生は、9年間の義務教育を終え、私たちだけが知る様々な日々を振り返り、忍岡中学校で過ごした3年間を胸に、私たちの卒業式が今、この体育館で挙行されています。
思い返せば3年前。この同じ場所で、今日とは違った感情で、私たちは入学式を迎えました。私たちが抱いていた希望と不安を代弁するかのような曇り空の下、忍岡中学校の正門をくぐりました。小学校から中学校への環境の変化に、最初は戸惑いを隠せませんでした。先輩方が作り出してくれた温かい雰囲気と静寂な緊張感に包まれた体育館に、身の引き締まる思いをもちました。
忍岡中学校は厳しいとのうわさがあり、心配していましたが、当たり前のことを当たり前にするという、簡単でもあり難しくもあることを今日まで学んできたと思います。
忍岡の核となり、中学校生活に余裕ができてきた2年生。委員会や部活動、行事では、学年の垣根を越えて皆と活動できるようになりました。一方で、慣れから来る中だるみもあり、先生方からの指導もたくさん受けましたが、立志式に向け、今一度、自分を見つめ直す時間がありました。初めて自分の志を真剣に考え、先人の生き方を学び、現在、各界で活躍されている方の話をお伺いし、将来の生き方について考えることができました。
そして、忍岡の最高学年。すべての行事に「中学校最後の」という言葉がつくようになり、すべての行事に今まで以上に前向きに、今まで以上に思いを込めてやってきました。皆と最後の宿泊行事、修学旅行では、先生無しでの班行動がありました。綿密に立てた計画をもとに、時間の管理や協力し合うことに苦労しました。また、奈良の鹿はお辞儀をしてからせんべいを食べるという先生から聞いた話とは違い、襲いかかる鹿の群れには、成す術がありませんでした。苦労も多かったですが、たくさんの歴史に触れ、絆を深め合い、楽しい思い出となりました。
最後の体育大会は今までにない暑さの中、たくさんの種目が中止になってしまいました。クラス対抗リレーはやはりやりたかったと少し悔いが残りました。しかし、大江戸ダンスと応援は別の日に体育館で、狭い中、精一杯やり、心残りを少し解き放すことができたと思います。
そして、最後の学習発表会も通常どおりにはならなかったのですが、つらさを乗り越え、どのクラスも心を一つに、仲間との絆を深めることになった思い出の一つです。
私たちの学年は、今まで当たり前に行われてきたものがいつもどおりに行えませんでした。この卒業式もどうなるか分からない中、私たちの卒業式を行えるように動いてくださった方々のおかげで、今、こうして私たちは忍岡でお世話になった先生方と今まで支えてくれた保護者に見守られる中、迎えられています。成長した姿を見せられたこと、一つ大きな区切りがつけられたこと、今年だからこそ、当たり前が当たり前でないことを感じ、心から感謝できると思っています。
この度、在校生は参加できませんが、私たちの思いをきっと汲んでくれていると思います。これからの忍岡を託したいと思います。
この3年間、本当にいろいろなことがありました。授業で、部活で、行事で、様々な場面で辛いことも嬉しいこともあった今日までの日々を、この3学年の仲間と共に過ごすことができたことを誇りに思います。
慣れ親しんだ母校、先生、仲間たちと離れることになりますが、別れは新しい人生のスタートです。これから歩んでいく未来には道は作られていません。新たな道を切り開くのは自分自身です。日が差すような日もあれば、嵐が吹き荒れる足場の悪い道を歩くこともあるでしょう。これから先にどんなことが待ち受けているか分かりません。これからまた、大きな世界へ飛び立つ私たちはまだまだ小粒ですが、それでもどこか忍を忍ばせて、ピリリと辛いところをもって、羽ばたいていきます。
先生方、そして、お父さん、お母さん。私たちを愛してくれてありがとうございました。私たちは自分の道をたくましく歩んでいきます。これからも見守ってください。