園日記

金柑の種から木へ

公開日
2024/03/29
更新日
2024/03/29

お知らせ

3年前の2020年度は70周年でした。
その時は、記念品として、園で育てたたくさんの種を集めて、お客様にお渡ししました。
種を集めた経験からか、修了間近のぞう組の子が、ある朝「先生、家で食べて美味しかった金柑の種を持ってきたよ!植えて、みんなにも食べてもらいたい!」と目を輝かせていました。

「いいね」と学級のみんなの立ち合いのもと、小さな植木鉢に植えました。
修了式までには芽は出ませんでしたが、その後順調に成長し、3年経って大きくなりました。

そして今春、その子の妹も修了を迎え、姉妹で一緒に園の外側の植え込みに金柑を植え替えることにしました。もう一つはまだ小さいのでもうしばらく植木鉢で育てていきます。「金柑の木ひとつだけで、みんなの分足りるかなあ」「どの位まで大きくなるかな?」とワクワクしている姿に、3年前と変わらない「みんなで一緒に食べておいしさやうれしさを共有したい」という思いを感じました。17年後のタイムカプセル開封式で会えるのが楽しみです。

3年前と比べると、あっという間に大きくなったと感じる金柑ですが、毎日心配でのぞきこんでいるとその成長になかなか気付きません。少し忘れているくらいの方が、「あれっ!?こんなに大きくなってる!」と成長を感じるのが不思議です。子供も、植物も、似ているなと思います。私はどちらも大好きです。

グングンまっすぐ伸びるところも、時々手をかける必要があるところも、急に大きくなるところも。

春は出会いと別れの季節ですね。
みんながグーンと成長するのを楽しみにしています。