学校日記

9月24日 今日の給食「正しい配膳には理由があった!」

公開日
2020/09/24
更新日
2020/09/24

今日の給食(令和2年度)

〜今日の献立〜
○ご飯
○さわらの塩焼き
○煮浸し
○五目みそ汁
○牛乳

〜もぐもぐ通信〜
 先日、あるテレビ番組を見ていると配膳について取り上げていました。みなさんは、ご飯は左、汁物は右に置くということはなんとなく知っていて、日常でもそのようにしていると思います。では、その理由は知っていますか?諸説ありますが、今日はその一つについてお話をしたいと思います。
 よく言われるのが、箸を右手に持ったときに「食べやすいから」という理由です。さかのぼること平安時代、貴族の公式の宴会では、大きな卓を囲んで大勢で食事をしていました。宅の上には数多くの料理が並べられ、今のように個別に配膳はされていませんでした。その後、武士の中心の時代に。それに伴い、食事の様式も、鎌倉時代から室町時代にかけて、ひとりずつの「お膳」に料理が載せられる「銘々膳(めいめいぜん)」と呼ばれる形式が広まりました。武士は、刀や弓を「右手」で使っていたので、左利きは矯正の対象とされていたそうです。つまり、圧倒的な右利き文化だったのです。当然、お箸を持つ手も右手になり、左手でご飯を持つことになるため、ご飯を左に置くようになったそうです。そしておかずの位置にも決まりがありました。小さなお皿に乗った漬物や煮物などは、皿を手に持って食事をするため左や手前に置き、魚など大きなおかずが乗った皿は持ち上げて食べることが困難なため右や奥に置いたまま食べるような配置になりました。さらに、魚の向きも、左手で魚の頭をつかみ、右手に持った箸で身をほぐすということで魚の頭は左に向けるようになったとか。
 正しい配膳については、中学校の入試問題になったこともあるというころで、高学年にお話をしました。しかしテレビ番組でも話されていましたが、左利きの人も当たり前にいる時代になり、今後ただし配膳については変わっていくかもしれないですね。