「土が落ちていたんですよ」
- 公開日
- 2024/10/03
- 更新日
- 2024/10/03
根岸小日記
10月3日(木)
もともと「根岸活動」というのは、自分から環境にはたらきかけ、学習環境を綺麗に整えるということをねらいとして始まりました。その究極のねらいは、清掃の時間だけ環境を整えるのではなく、「いつでも」、「どこでも」、「目の前に落ちているごみを自分で拾い環境を整える」ということでした。
この日、「根岸活動」が終わりに差し掛かった時間、職員室前の廊下で3人の5年生が手でごみを集めている姿がありました。ごみ箱を持っていたので、こぼれてしまったごみを集めているのかと、職員室のほうきとちりとりを差し出すと、どうもそうではないらしいのです。
「職員室前を通りかかったら、土が落ちていたんですよ。きっとごみ捨てに来たときにこぼれてしまい、そのまま気が付かなかったのだと思います」
「根岸活動」を5年間体験してきたこの3人の5年生
ほうきとちりとりで、ささっときれいにすると
「ほうきとちりとり、ありがとうございましたー」
とさわやかに笑い去って行きました。
こういったことを自然に行動にうつすことができるのはすてきですね。
「遠い外国のごみ処理問題を憂うより、目の前のごみを拾うことのできる人間を育てたい」
「根岸活動」を提案した先生の考えです。