令和2年10月5日 6年生による地域調べ学習の報告
- 公開日
- 2020/10/25
- 更新日
- 2020/10/25
校長講話
◆6年生が地域について調べ、まとめて上野中学校へ報告に行きました。
その発表を朝会で全校の皆さんに報告してもらいます。
【上野の地形と歴史について】
こんにちは。ぼくたちは、忍岡小学校の六年生です。ぼくたちが上野について調べたことを発表します。聞いてください。
みなさんは、上野の地形について調べたことがありますか?上野は、台地と下町の境目に位置しています。台東区はほとんど坂がありませんが、上野公園に上る所は、登坂です。丁度、パンダ橋から下は、昔、海だったそうです。私たちの忍岡小学校がある辺りは、この上野台地と東大のある本郷台地に挟まれて丁度谷になっている所です。
上野公園の中には、五世紀ごろのものと言われる摺鉢山古墳が今でも残っています。当時は、今の国立博物館や西洋美術館の辺りにも古墳があったそうです。私たちの忍岡小学校近くのマンションを立て直した時に遺跡も出てきていて、上野の辺りには、昔から人が住んでいたことがわかります。忍岡小学校の前の不忍通りは昔「しのぶ川」という川でした。江戸時代には、そこに三っつの橋(将軍様用、お坊さん用、庶民用)がかかっていたそうです。その名残が上野で有名なあんみつ屋さん「みはし」という名前に残っています。清水観音堂のふもとに湧き水が出ていて「しのぶ川」という石碑も建てられています。
上野は、昔は立派な上野山でした。そこが江戸時代寛永寺の土地となり、発展しました。しかし、上野戦争で焼野原になりました。その後地に病院を建てようとした政府に対し、オランダの医師ボードワン博士が「元はきれいだった場所に病院を建てるのは、もったいない」と反対し、今の上野公園ができたそうです。その後、アメリカ大統領だったグラント将軍が何種類ものはなや桜を植えたり、いろいろな人たちが上野の自然を守ろうとしたりした結果、今のように春のお花見をはじめとして、四季を楽しめる上野公園ができあがりました。
【上野の自然について】
次に上野の自然について発表します。上野には、多くの種類の植物があり、どの季節でもいろいろ見て楽しめます。
まず、春、三月から五月の間では、サクラ、ウメ、サザンカ、ツバキ、カンザクラ、コブシ、春ボタンが見られます。夏、六月から八月の間では、ハナミズキ、アジサイ、ハングショウ、アメリカンデイゴ、ハスが見ごろです。秋、九月から十一月の間は、ヒガンバナ、ユリノキ、ハゼノキ、イチョウ、モミジが見られます。冬、十二月から二月の間は、カンザクラ、ウメ、サザンカ、スイセン、ボタンが見られます。上野公園にある植物は、手入れをしてくださるか方々のおかげです。
ところで、上野の桜は三代将軍徳川家光の頃、奈良の都の周りと同じように上野の山を桜できれいにしようと、天海僧正(てんかいしょうじょう)が吉野の桜を植えたのがはじまりと言われています。現在、上野公園には、五十種類以上の桜の種類があり、八百本もの桜の木があります。今年は、中止になりましたが、毎年、三月の終りから四月にかけてお花見客でにぎわいます。不忍池の周りは、六月ごろアジサイがとてもきれいです。五月から六月にかけては、ハスの葉の緑で池がうめつくされます。七月、八月はとてもきれいなピンクの花が咲きます。九月になると花はまだ咲いていますが葉が茶色になってきます。
三代将軍の家光が徳川家康公をまつるために建てた上野東照宮では、ボタン祭りがあり、多くの人が訪れています。
ぼくは、このように都会でありながら自然の多い上野が大好きです。