味覚の授業〜6年生〜
- 公開日
- 2022/12/14
- 更新日
- 2022/12/14
できごと
12月14日(水)地元にお住まいのイタリアン・シェフ 米澤文雄先生をお招きし、6年生対象の「味覚の授業」を実施しました。米澤先生は浅草出身です。
児童全員がコックさんの帽子をかぶってから、授業が始まりました。
味覚の授業は元はフランスで始まったもので、今は日本でも少しずつ広がってきているそうです。
まず「五味」について学びました。「五味」とは甘味、苦味、酸味、塩味、旨味のことです。早速、酸味と塩味、甘味を体験しました。紙コップに入っているお酢の匂いをかいだだけでむせてしまう子もいました。塩をそのまま口にすると、塩辛さがよく分かるようです。カカオ分72%のチョコレートはビターな味わいですが、塩を味わった後だと甘さがよく分かるようでした。
次に「旨味」を体験しました。
米澤先生手作りのトマトゼリーです。トマトの果肉と水分を分離させ、水分だけを漉(こ)してから塩で味を調えたものだそうです。トマトが嫌いな人はともかく、とてもおいしいと声が上がりました。なぜ塩を加えたのかというと、塩には旨味を引き立てる力があるからだそうです。スイカに塩をかけて甘味を引き立てるのと同じ考え方だそうです。
続いて「食べる順番の大切さ」を体験しました。
鼻をつまんでブドウ味のグミを食べてみました。すると何味なのかさっぱり分かりません。途中で鼻をつまむのをやめると、とたんに味が分かるようになりました。
このことから、匂いは味を感じるためにとても大切なものだということを学びました。
最後に、味と匂い以外でもおいしさを感じることを学びました。
それは「五感」です。
視覚できれいな焼き色を楽しみ、聴覚でポリポリとかカリカリという音を楽しみます。触覚でサクサクした感じを楽しみ、嗅覚でバターの香りなどを楽しみます。もちろん味覚で五味を感じ取ります。生活の中で、五感を働かせて味わってみようというお話で締めくくりました。
6年生は今後、自分たちで献立を作って、その通りに食事を作って味わう予定です。うまくできたら3学期の給食メニューに反映させる計画です。そのためにも今日の味覚の授業は大変役立ちました。最後に6年生児童の感想を紹介します。
「これから献立を作るのに役立ちました。五味それぞれの中央値に近付けたメニューを作りたいです。」
「味覚以外にも大切なものがあることを学ぶことができてよかったです。」