登校風景〜小さな生き物を愛でる気持ち〜
- 公開日
- 2023/04/20
- 更新日
- 2023/04/20
できごと
松葉小は限られた敷地いっぱいいっぱいに校舎が建っており、学校生活を送るのにぎりぎりのスペースしかありません。少しでも自然を感じることができるよう、わずかなスペースに工夫して植樹してあります。正門周辺には草花を路地植えしたり、プランターに植えたりしています。
近頃はそれらの蜜を求めてハナアブやナミアゲハなどがよくやってきます。中でも目を引くのはアオスジアゲハです。外来のアゲハチョウですが、幼虫の食草はクスノキであることからすっかり日本に定着しています。成虫の主な吸蜜植物はランタナやヤブガラシで、いずれも外来種で繁茂すると取り除くことが大変な植物です。これらの外来植物が入ってきたこともあり、アオスジアゲハは当たり前に見られるようになったのでしょう。羽の模様から欧米では「ブルートライアングル」と呼ばれ、大変人気があるそうです。飛ぶスピードがとても速くて、羽の形がかっこいいと私(校長)は思います。
正門のところに路地植えしてるマーガレットの周りをアオスジアゲハが飛び回って、さかんに蜜を吸っています。登校してきた子ども達がその様子を興味深そうに見ています。
「かわいいね。」「なんていう名前のチョウだろう。」
立ち止まった子ども達が話し始めます。学年の違いは関係ありません。
「アゲハの仲間だと思う。」
今回集まった子ども達の中にはアオスジアゲハの名前を知っている子はいませんでした。
蜜を吸い終えると次々と違う花に飛び移る様子をじっと見つめている姿は、どの子もかわいらしくてたまりませんでした。小さな生き物に興味をもち、大切にする姿を見て、松葉の子ども達に生命尊重の気持ちを高めていきたいと思いました。