どうして!?
- 公開日
- 2025/07/09
- 更新日
- 2025/07/09
ようちえんニュース
7月9日
さくら組、きく組では船作りを楽しんでいます。
きく組は輪ゴムの力でスクリューをまわす仕組みの船を作っていて、こちらの「研究」もとってもおもしろかったのですが、今日は先にさくら組の大発見をお伝えしたいと思います。
さくら組は空き箱やボトルなどを組み合わせ、それはそれは大きな、大作の船を作っていました。
意気揚々と水に浮かべてしばらくすると…
「どうして!?」
という悲痛な叫び!
あんなに大きかった船がバラバラになって浮かんでいます。
「どうして…どうしてなの!?」
繰り返しつぶやきながら、バラバラになった船を見つめるさくら組さん。
近くにいた別のさくら組さんが
「紙は水に弱いんだよ」
などと言いますが、悲しすぎて聞こえない様子でした。
少しすると「芯はぶよぶよ。箱は沈む。ここ(牛乳
パック)は大丈夫だ!」と素材ひとつひとつを触りながら確かめ始めました。
そして、修理の場所で、とれないテープで大丈夫な素材だけを使って直し始めました。
さらに昼食後も手直しし、いよいよ進水!
友達も見守る中、そっと水に浮かべると、今度は大成功!
とびはねて喜んでいました。
ところが、冷静に見ていたさくら組さんが
「ここから水が入っているよ」
と牛乳パックがあいていることを指摘します。
「ここは明日直す!」
と言って、続きはまた明日になりました。
帰りの集まりでも、すっかり船博士として、水に強い素材やテープをみんなに教えてくれたそうです。
教員はもちろん、こうなることを予想しながら、そばで見守り、必要なところだけヒントを出していました。
自分で考え、さらに試す。
幼児期に経験してほしい遊びのお手本のような姿だなと思いました。
「どうして!?」と思ったことをあきらめずに探究する。
大事にしたい時間です。