「最高の思い出」日光林間学園2日目
- 公開日
- 2024/08/02
- 更新日
- 2024/08/02
根岸小日記
絆 支え 楽しむ 考える 生かす 6年生としてやるべきことをやる そして…
最高の思い出
これは、日光林間学園に際しての学年全体のキーワードです。
この7つの言葉とおり、6年生の日光林間学園は87人にとっても、担任や引率の先生方にとっても「最高の思い出」になったのではないでしょうか。
7月30日(火)
日光林間学園の2日目は、雨のスタートとなりました。
朝会時には雨雲は見られなかったのですが、朝食中に急に空がどんよりとしてきて、奥日光に向かうときには小粒でしたが雨が降ってきました。
それでも子供たちは元気です。前日、友達と一緒に宿泊できることが嬉しくて興奮してあまり眠れなかったお子さんもいたようですが、全員が元気にバスに乗り、自然豊かな奥日光に向かいました。
ここでひとつ、大きな壁があります。
いろは坂です。
山下り専用の第一いろは坂
山上り専用の第二いろは坂
併せて48ある急な坂は、乗り物が苦手ではない人でも緊張する道路です。
私たち教員は少しでもこの道路で嫌な思い出をもつ人が出ないように、飴を配ったりレクリエーションを考えたりします。
しかし、今回のいろは坂では私たち教員のそういった心配は杞憂に終わりました。バスガイドさんの素晴らしい御配慮と運転手さんの丁寧な運転により、一人もバスの中で嫌な思いをする人がいませんでした。
あるバスの中では全員参加型のゲームをしました。いろは坂の「い」のカーブに差し掛かると「『い』のつくものは?」と呼び掛け、子供たちが「イルカ」、「イギリス」など全員で言い合います。これが結構盛り上がり、そして往復で48回続くので楽しい気持ちが続きました。もちろん子供の頑張りもありますが、バスガイドさんと運転手さんの御配慮に感謝感謝でした。
奥日光最初の見学地は、日本三大名瀑のひとつである華厳の滝です。華厳の滝に着くころには朝から降っていた雨も止み、日光男体山をはじめとする奥日光の大自然が根岸の子を迎えてくれました。この日は毎秒0.3tの水が流れるなど最近にしては比較的に水量が多かったようです。また、朝からの雨が影響したのか、他の学校の見学が一切なく、一般の観光客もなく、根岸小学校が「貸し切り」の状態でゆっくりと見学・集合写真の撮影をすることができました。
スタートが湯滝、ゴールが龍頭の滝のグループごとに行うオリエンテーリングは、子供たちが「支え」合う姿が多く観られる活動となりました。途中で疲れてしまった友達を励ましたり、具合が悪くなってしまった友達を心配したり、6年生の「絆」の現在地が観られるものでした。
5つのチェックポイント
5つの暗号は最初のポイントから「出」、「い」、「夏」、「の」、「思」でした。
ゴールの石楠花橋ですべてのグループが暗号を並べなおし出た答えが…
「夏の思い出」
「思い出の夏」
でした。
前日の教員打合せでは、「夏の思い出」という正解を考えていたのですが…「思い出の夏」も正解ですよね。「正解」はひとつではないということを、私たち大人は改めて子供たちから学ぶ機会となりました。
スタート地点の湯滝、ゴール地点の龍頭の滝、先に見学をした華厳の滝を含めて日光三大名瀑を観ることができ、自然の雄大さを感じたのではないかと思います(湯滝と龍頭の滝は若干早足でしたが…)。
お昼ご飯の湯の湖ではクラス写真とともに、学年全体での集合写真も撮影していただきました。学年全員が自然の中で写っている写真はなかなかございません。後日、ぜひ御確認ください。
その後徒歩で湯元温泉に向かい、源泉に10円玉をつけ色が変わる実験を行いました。硫黄で銅が黒く変わり、友達と喜び合っている様子がうかがえました。
そしてたくさん歩いたご褒美の光徳牧場のアイスクリーム
真っ赤な顔をしてアイスクリームをいただいている子供たちからは…
「世界で一番美味しい」
「たくさん歩いたから、より美味しく感じる」
「牧場でのアイスクリームは、去年の鷹山ファミリー牧場以来です(霧ケ峰移動教室時の)」
「先生の分もください」
といった声が聞かれました。
自然の中でたくさん活動した後で友達と一緒にいただいたアイスクリーム
これも「楽しい」思い出の1ページになったことでしょう。
宿舎に戻り、入浴、夕食(前日に比べて、ご飯のおかわりが多かったように感じました。たくさん動いたからでしょう)、そしていよいよお待ちかねの肝試し(ナイトウォーク)です。
このページではその様子を正確にお伝えすることは難しいですが、昭和の時代の夏の夜という感じで、とにかく雰囲気があり、子供たちは始まる前から緊張した様子でした。
日も暮れかけた薄暮の中、お寺の講堂の前のスペースで学年主任による「以前私が体験した不思議な出来事」的なお話では、「きゃー」、「なんでー」、「やだー」といった声(特に女子)があちらこちらから聞かれました。
そんな中での肝試し(ナイトウォーク)です。通路に教員が座っている、立っているだけで…
「ギャー!!!」、「先生やめてくださいよ(怒)!!!」と絶叫があがりました。
日光林間学園2日目は、温かいバスガイドさんと運転手さんの御配慮によりバスの中で嫌な思いをする児童が一人もいなく、奥日光の大自然の中で東京では感じられない思い…例えば、雨が止んで太陽が顔を出す、それだけのことに有難さを感じる、太陽の温かみを感じる…を体験でき、懐中電灯ひとつで友達と暗い夜道を歩き、そして各部屋で観られた友達との楽しい時間…
6年生全体の、各クラスの、そして各グループでの「絆」が深まる「楽しい」時間でした。