令和2年6月1日、2日 始業式
- 公開日
- 2020/06/02
- 更新日
- 2020/06/02
校長講話
(1日は、雨模様だったので放送で始業式を行いました。児童は、教室でお話を聞きました。)
皆さん おはようございます。
ようやく学校が始まりました。長い間、おうちでがんばりましたね。
先生たちは、皆さんに会えるのをとても楽しみにしていました。
1年生の皆さん、ようこそ忍岡小学校へ。このような始まりになりましたが、これから毎日少しずつ学校に慣れていきましょう。
新型コロナウイルスは、誰にとっても初めての経験でした。まだなくなったわけではないのでマスク着用、手洗い、うがいに気を付けていかなくてはいけません。
ここに一冊の本があります。少し前まで多くの感染者を出したイタリア。そのイタリアの高校の校長先生のメッセージで、世界中で話題になりました。「これからの時代を生きる君たちへ」というメッセージです。
突然の休校となったイタリアの高校生に送ったメッセージです。ここには、コロナウイルスの感染拡大の中で一番危険なことは、暮らしや人と人との関係など私たちの貴重な財産である人間性がダメになってしまうことだと書かれています。デマに惑わされたり、不安になったり同じ人間同士なのに、傷つけあってはいけません。私たちが互いに喧嘩などしたら、ウイルスが人間に勝つことになってしまいます。医学や科学の進歩を信じて、冷静に動きましょう。と言うような内容です。
いつまで自粛が続くのか、また第2波が来ると言われていて、先が見えず、私たちはとても不安になってしまうことは事実です。でもだからといって、他の国々のことを悪く言ったり、わがままを言って喧嘩をしたりしても何も生まれません。今、何がやれるのだろう、何ができるのだろう、そう考えて一歩ずつ歩んで行くことが大切です。
本の最後には、日本での読者の皆さんにということでこの作者からの後書きが書かれています。「今回の非常事態宣言は、21世紀に生きる私たちが抱いていた確信を揺るがしました。人類は、自分たちが一番強いと思っていたのですが、実は弱いことに気付かせてくれました。スピード社会の中で立ち止まらざる得なくなり、命や愛、友情など本当に大切なものは何か、理解する機会を与えてくれました。」この経験は、わたしたちにとってかけがえのないものになると思います。
学校が始まっても我慢してもらわなくてはいけないこともあります。なかなか以前のように戻れないかもしれません。でもあきらめることなく、この本に書かれているように大切なことは何か考えながら、一緒にがんばっていきましょう。