校長挨拶


 忍岡中学校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。
 本校は、70年を超える歴史と伝統のある学校です。上野公園の東端、寛永寺に隣接した場所に位置し、校庭にはスズカケの大木、プールを囲むようにしてイチョウの木があり、四季折々の花と木の実に恵まれるなど、都内の学校にしては珍しい光景を目にすることができます。
 本校を愛する気持ちと大きな期待をもった卒業生、PTA、うぐいす会、同窓会、地域の方々からいただく、様々な教育活動に対する惜しみない協力や支援の中、生徒達は、校舎の大規模改修を終えた、明るくきれいな教室で学習を行っています。
 校訓は「白梅精神」です。「白梅」は、つらく厳しい冬を乗り越え、春に可憐な花を咲かせる植物です。中学校生活3年間での温かくも厳しい指導の中で、社会に出るために必要な力をしっかりと身に付け、自分だけの素敵な花を咲かせることができるようになってほしいという願いを込めて、私達は生徒に接しています。そして、本校ではこれまで、学力や教養を身に付けることだけでなく、「社会の中に生きる人」として求められる規範意識や規律遵守の態度、互助・共生の精神などの資質が重要であると考えて様々な実践を行ってきました。これは、今でも継承され、生活や学習の規範を守ること、高いこころざしをもって生き抜く力(やり切る力)を向上させることの重視に繋がっています。
 中学校生活は義務教育の最後の3年間であり、社会に出るための準備をする総仕上げの時期とも言えます。そのため、本校の歴史と伝統を継承するとともに、小学校教育の基礎の上に心身の発達に応じた教育活動を進め、これからの予測困難な時代を生きる生徒に対する資質・能力を育むことができるよう、重点目標である「義務教育の最終段階の生徒の姿に責任をもてる学校」を意識して取組を行っています。今後も、『世のため、人のためという高いこころざしをもち、社会に貢献しながら自己の持ち味を生かそうとする生徒』を育成することができるよう、全教職員で精一杯取り組んで参ります。
 「寒苦に耐えて咲き、芳香を放つ白梅の如くあれ」を意味する「白梅精神」の高揚を目指す忍岡中学校。本校に集う生徒は、70年を超える歴史と伝統ある学校で、様々な困難を乗り越え、自分だけの素敵な花を咲かせようと、毎日頑張っています。

 校長 金栄 晃弘