黒門日記@校長071219
- 公開日
- 2025/12/19
- 更新日
- 2025/12/19
学校の様子
本日、黒門小学校創立115年記念式典を無事挙行することができました。ありがとうございます。
【校長式辞】
寒気の中にも人のぬくもりを感じる師走のこのよき日に、台東区立黒門小学校 創立115周年記念式典を多くのご来賓の皆様のご臨席を賜り、盛大に挙行できますことを、心よりうれしく思っております。
黒門小学校は、明治37年創立の仲徒尋常小学校を前身とし、明治43年に黒門尋常小学校として開校しました。その後、昭和22年に黒門小学校と校名を改め、本年、創立115周年という大きな節目を迎えました。
昭和5年に建てられた本校の校舎は、95年の歳月を経た現在も、厳然として当時の佇まいを残しております。この校舎は、子供たちや同窓生、そして地域の皆様にとっての大切な宝物であり、町の誇りとしてあり続けています。
創立以来の115年の歩みの中で、本校は幾多の困難と試練に直面してまいりました。
大正12年の関東大震災では校舎が全焼しましたが、先人たちはいち早くテント張りの教室を設け、学びの場を再開させてくださいました。
また、昭和20年の東京大空襲の際には、地域の方々が「家は焼いても、学校は焼くな」と、必死に校舎を守ってくださいました。戦後、疎開先から戻り、上野駅に降り立った子供たちが、焼け野原の中に建つ母校・黒門小学校を目にし、歓声を上げたという話は、今も語り継がれています。
さらに、平成23年3月に発生した東日本大震災では、多くの帰宅困難者がこの体育館で不安な一夜を過ごしました。その際、地域や育ての会、同窓会の皆様が進んで炊き出しや物資の提供をしてくださいました。
そして令和2年、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、本校も休校を余儀なくされました。入学を心待ちにしていた現在の6年生は、6月から分散登校という形で学校生活を始めましたが、子供たちは学びを止めることなく、互いを思いやりながら、笑顔で学校生活を続けてきました。
困難や試練のたびに、本校をこよなく愛する多くの方々の力によってそれを乗り越えてきたことは、黒門小学校の何よりの誇りであります。
こうした歩みの中で、良き伝統は確かに受け継がれています。
「善き児はやがて 善き人と なるを忘るな 怠るな」
これは校歌の一節です。黒門小学校で学んだ多くの「善き児」は、やがて社会を支える「善き人」となって、日本、のみならず世界各地で活躍しています。
在校生の皆さんにも、この創立115周年という節目を機に、本校の歴史と伝統をしっかりと受け継ぎ、黒門プライドを胸に、黒門小学校をさらに「善き学校」へと高めていってほしいと願っています。
そして、「善き人」として、未来へ、そして世界へと羽ばたいていくことを期待しています。
私たち教職員一同も、本日を新たな出発点とし、これまでの伝統を受け継ぎながら、黒門教育の一層の充実に力を尽くしてまいります。
結びに、これまで本校を支えてくださった全ての皆様に、心より感謝申し上げますとともに、この地域で育ち、未来を担う子供たちの健やかな成長のため、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げ、校長式辞といたします。
令和7年12月19日 台東区立黒門小学校 校長 飯塚 雅之